夏には小さな白い花を咲かせ、秋には球形の赤い実がとても美しい『ほおずき』。
花壇や鉢植えなどで人気のあるほおずきですが、ほおずきを庭に植えると縁起が悪いとされる言い伝えがあります。
逆に、ほおずきは家に入ってくる悪い気を取り除いたり、悪夢を防いだりするとも言われています。
これを聞いて
『どっちなの・・?』
って思いませんか?^^;
縁起が悪いと言われているものを庭に植えるのはちょっと・・思う人もいるでしょう。
ですが、ほおずきには縁起の悪い言い伝えよりも、多くの魅力を持った植物です。
そこで今回は、ほおずきを庭に植えてはいけない理由を解説!
ほおずきにまつわる魔除けや言い伝え、花言葉についても詳しく解説していきますね。
最後には、ほおずきの育て方についても紹介しています。
目次
ほおずき(鬼灯)を庭に植えてはいけない理由とは?
ほおずきを庭に植えてはいけないと言われる理由に、ほおずきは急速に増殖することが挙げられます。
ほおずきを庭に植えると、広がりすぎて周囲の植物を押しのけてしまったり、生態系に影響を与えることがあるからです。
また、ほおずきの実が有毒であることも挙げられます。
ほおずきの実は成熟すると赤く膨らみ、とても美しいですが、その内側には有毒物質が含まれているため、誤って食べてしまうと、中毒による重篤な健康被害を引き起こす可能性があるため、取り扱いには注意が必要です。
ほおずきを庭に植えると縁起が悪いとされる言い伝えがありますが、個人的にはあまり気にしなくていいと思ってます。
ちなみに、縁起が悪いとされる理由は、ほおずきの実が目玉のように見えるため、庭に植えると悪霊が寄り付くと考えられていたことが起源とされています。
ほおずきは玄関に飾ると魔除けになる縁起物
ほおずきは古くから魔除けとして用いられてきた植物の一つです。
そのため、玄関にほおずきを飾ると、邪気や悪霊を追い払う効果があると言われています。
また、玄関に飾ることで、家の中に入る前に魔除けの効果を得ることができると考えられていて、玄関先に飾ることで家を守ってくれると信じられているんですね。
ほおずきには、言い伝えが他にも数多くあります。
- ほおずきには不老不死の力がある。
- ほおずきは神が作った実である。
- ほおずきの実を風船のように膨らませて楽しむ遊びが流行っていた。この遊びには、ほおずきを使うことで悪霊を追い払う効果があるとされていた。
これはほんの一部ですが、ほおずきを飾ったり、使ったりすることで、色々なものを守ろうという意味が多く込められていますね。
ですが、ほおずきを玄関に飾ることが必ずしも縁起物とされているわけではありません。
あくまでも迷信的な考え方に基づいた風習だったりします。
ほおずきが玄関に飾られたからといって、何も起こらないことがほとんどですから。
ほおずきが持つ神秘的な雰囲気や美しさを、玄関の装飾として人気がある植物の一つとして、多くの人に親しまれています。
ほおずきの花言葉は?怖い意味がある?
ほおずきの花言葉には
- 幸福の象徴
- 心の平和
などがあります。
ポジティブな意味を持っていますね。
ほおずきの花は、明るいオレンジ色や赤色の花弁を持ち、夜になるとその美しい姿を輝かせます。
この鮮やかな色彩と優雅な姿勢から、ほおずきは幸福や心の安らぎを表現する花とされています。
ほおずきの花言葉に怖い意味はありません。
【ほおずき=鬼灯】という漢字を用いることや、魔除けのアイテムとして使われることから、邪気や魔術的なイメージを持つ人もいるかもしれませんね。
また、ほおずきの実が毒を持っていることから、毒や危険性を連想する場合もあるかもしれません。
ですが、ほおずきの花は日本の夏の風物詩でもあり、夏の終わりや秋の訪れを告げる存在としても知られています。
この季節の変わり目や新たな始まりにおいて、ほおずきの花は幸運や幸福をもたらすシンボルとされています。
ほおずきの育て方を解説!
ほおずきの育て方の手順は5つです。
- 土壌と場所の準備
- 種まき
- 植え付け
- 水やりと肥料
- 収穫
順番にみていきましょう。
土壌と場所の準備
ほおずきは、水はけがよく、肥沃な土壌で育ちます。
土壌を整える際は、有機肥料を加えるとより効果的ですよ。
また、直射日光が当たる場所と風通しの良い場所を好みます。
日陰では育ちにくく、病気のリスクも高まるので、植える場所はよく見分けましょう。
また、ほおずきは長期間同じ場所に植えると根の発育が悪くなることがあるので、数年に一度、場所を変えると良いと思います。
種まき
ほおずきの種は、春先に直接地面にまいても、発芽率が高い植物です。
種まきの時期は3月~5月頃が適しています。
種を浸水させてからまくと、発芽が早くなると言われているので、種から育てる場合にはぜひ試してみてください。
鉢やプランターにまいた場合、発芽後は、苗が軟弱にならないように、日当たりが良くて、風通しの良い場所に置きます。
ほおずきは比較的育てやすい植物ですが、種まき後は日当たりと水やりの管理に注意しましょう。
植え付け
ほおずきを種から育てた場合、発芽後に鉢やプランターから地植えすることもできます。
苗を購入する場合は、開花直前の苗を選びましょう。
植え付け場所を決めたら、穴を掘ります。
穴の深さは苗の根がすっぽりと入る程度が目安です。
苗を穴に入れて、周囲に土を詰めていきます。
最後に根本にたっぷりと水を与えます。
水やりと肥料
ほおずきは乾燥気味の土壌を好みますが、完全に乾燥させると枯れてしまうので、適度な水やりが必要です。
水やりのタイミングとしては、土表面が乾いたら。
夏場や乾燥した季節は、特に注意しましょう。
ただし、土壌が水を含みすぎると、根腐れの原因になるので、水の与えすぎには注意です。
肥料は一般的に春と秋に与えます。
肥料のタイミングとしては、植え付け直後。
あとは、成長期や花付きの時期にも、適度な肥料を与えることで、より美しい花を咲かせることができます。
収穫
ほおずきは、実が熟すと自然に落ちてくることが多いです。
今回は収穫する場合の解説をしていきますね。
まず、収穫の準備ができている目安は、実が黄色くなり、外皮がパリッと音がするようになっていること。
収穫の準備ができていれば、実を落とすか、ハサミを使って切り取ります。
収穫した実は、直射日光の当たらない涼しい場所に置き、乾燥させてください。
乾燥した実は、紙袋や風通しの良い容器に入れて保存します。
実は収穫後もしばらく熟成するので、完全に熟してから使うようにしましょう。
ここでの注意点は、ほおずきの実は有毒成分を含んでいるため、食用に適していないということ。
誤飲にはくれぐれも注意してくださいね。
また、収穫した実を保存する場合も、しっかりと乾燥させることが大切です。
最後に、ほおずきの実を触った後は、手を洗うことを忘れずに!
まとめ
ほおずきには、さまざまな言い伝えがありましたね。
でも、ほおずきを庭に植えてはいけない理由に、この言い伝えを過信しなくてもいいのかな・・と個人的には思います。
言い伝えよりも、ほおずきが見せてくれる美しい花や、人の目を引き付ける特徴的な実を楽しみたい。
その思いを、ほおずきを育てることに活かしてみてはいかがでしょうか。