爪切りを夜間にしてはいけない。
そんな迷信を聞いたことはありますか?
明確な時間の制限はありませんが爪切りは夜暗くなる前にするべき、と言われています。
今回は爪切りにまつわる迷信や夜にやってはいけない理由などについてご紹介します。
どうぞ最後までご覧ください。
目次
夜の爪切りは何時までにするべき?
爪切りをするタイミングっていつでしょうか?
朝身だしなみを整える時やお風呂の前後など人それぞれだと思います。
明確な時間の決まりはないのですが、日本では昔から夜に爪を切ると縁起が悪いと言われています。
「夜」というのがポイントで、「何時まで」と時間が決まっていない理由は季節や住んでいる地域によって暗くなる時間が前後するためです。
気になる方は朝の身だしなみを整える時や、遅くても16時前にするのがおすすめです。
夜に爪を切るのは大丈夫?夜に爪を切ってはいけない理由とは?
日常生活のルーティーンによって夜に爪を切る人もいますよね。
縁起が悪いなんて言われると「大丈夫?」と心配になる方もいるでしょう。
ご安心ください。
これはあくまで迷信なので、切ったらマズイことが起きる根拠もエビデンスもありません。
早速、夜に爪を切ってはいけない理由はなにかをご紹介します。
理由:暗い場所で爪を切っていたから
現代はどの部屋にも電気があって、怪我防止対策がされている爪切りを使って爪を整えますよね。
しかし、つい100年ほど前まで家庭に電気がある生活が当たり前ではありませんでした。
その上爪切りも現代で使われているクリッパー式や先の丸くなった洋鋏はなく、裁縫などで使われる握り鋏という歯がとても広い形状のものでした。
細かい作業にふさわしい環境ではなく大怪我もしかねない。
指や手の怪我と言っても出血やその合併症(感染症など)で亡くなってしまう危険もある時代です。
だから夜の爪切りは良くないと言われていたようです。
理由:爪を粗末にすることは、親を粗末にすることだから
昔は身体はもちろんの事、髪の毛も爪も親から授かった大切なものという認識がとても強かったのです。
そのため、爪であっても薄暗い部屋で粗末に手入れをすることを「親不孝」と捉えられてしまい、そんなことでは親の死に目にも会えないという皮肉を言われたようです。
以上が夜に爪を切るのが縁起が悪いと言われている理由です。
現代は夜に部屋を明るくすることも出来ますし、爪切りの精度もかなり高いので滅多なことでは爪切りで怪我をすることもありません。
また、爪を切ることが親不孝だなんていう方もいないでしょう。
むしろ爪が整えられていない方が注意されますよね。
夜に爪を切ると親の死に目に会えない?迷信の由来は?
続いては夜の爪切りに関する迷信の由来についてご紹介します。
これは諸説ありますが、日本書記や時代背景が由来に強く影響しているんです。
日本書紀
スサノオという神様が天の世界で悪さを繰り返し騒ぎを起こした為、手足の爪を全て剥ぎ取られた上、地上に追放されました。
追放されたものは家に入ることができない、という記述もあることから、
爪を失う⇨家に入れない⇨家族に会えない⇨親の死に目に会えない
という迷信が生まれたとされています。
戦国時代
夜間お城の警備をすることを「夜詰(ヨヅメ)」と呼ばれていました。
夜詰はとても重要な仕事で、勤務中は絶対に穴を空けてはならない。
欠勤も早退も許されませんでした。
家に帰れない「夜詰」の語呂が夜爪に合うことから夜に爪を詰める(切る)と大事な時に家族の側にいられない、死に目に会えないという迷信になったようです。
また、同様の考え方で「世詰」という言葉が起因しているという説もあります。
世詰とは「自らの世を詰める」=「自らの寿命を縮める」という意味。
親より早くこの世を去ることになる為、死に目に会えないという迷信が生まれたようです。
以上のような由来から夜に爪を切ると親の死に目に会えないという恐ろしい迷信が誕生したんですね。
爪を切るのにいい時間とは?
それでは爪を切るのにいい時間は実際にいつなのかご紹介します。
実は◯時と明確に決まっているわけではないんです。
理由としては季節や住んでいる地域によって日の落ちる時間がバラバラな為、時間で制限することが難しいんですね。
時期によっては日本国内でも日没の時間が2時間近く差が出ることもあります。
つまり、「夜になる前に」=「日が落ちる前に」爪を切ることをすすめているんです。
まとめ
今回は夜に爪を切ると親の死に目に会えない、という迷信についてご紹介しました。
迷信を信じる方は朝の身支度のついでや日中に時間を見つけて爪切りを行いましょう。
どうしても夜しか爪を整える時間がないという方は爪やすりでケアしてみてはいかがでしょうか?
爪やすりでケアすると爪がひび割れたり2枚爪になりにくくなりますよ。
ぜひ参考にしてみてくださいね。