体のこと

舌の長さの平均や長い・短いのは大丈夫?滑舌との関係は?

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身長や手足の長さのように、舌の長さも人それぞれです。

そして舌について気になるところもまた、人それぞれではないでしょうか?

あなたの舌は…

  • 平均より長い?短い?→日本人の舌の長さの平均は7㎝強です
  • 平均より長くても短くても大丈夫?→問題がある場合も。でも改善できるので大丈夫
  • 滑舌と舌の長さって関係ある?→滑舌と舌の長さは関係ありませんよ!

 

治療が必要なほどでなければ、舌が短くても長くても滑舌は訓練次第で良くなるそうです!治療が必要な場合も、治療とリハビリで良くなるそうですよ。

 

今回は舌の長さについて、くわしい情報をご紹介していきたいと思います!

 

舌の長さの平均は?長い・短いの基準とは?

自分の舌が平均的な長さの舌かどうか、どうやって確かめるのでしょうか?

 

日本人の平均は男性で7.3㎝女性で7.2㎝、ギネス記録ではアメリカ人男性の10.1㎝!…ということは、その前後2㎝(約5㎝~9㎝)なら平均値にあるといえるのではないでしょうか。

でも、それをどうやって確かめたら良いのでしょう?

 

一番簡単なのは「舌を下向きに出したら下あごの半分くらいまでに舌先がくる程度」かどうか試してみる方法です。

これなら舌の長さを比べっこしたり測ったりしなくても、簡単に確かめられそうですね。

気になる方は、鏡の前で試してみると良いかもしれませんね。

 

試してみたら平均と大分違った!という方は、この後に原因や対処法をいくつかご紹介しますので、ぜひ続きをご覧くださいね。

 

ちなみにギネス記録では上唇の直ぐ下から出た舌先までを測ったのだそうです。実際の画像で確かめても、口から出て下に向かっている舌を横から測っていました。

…ということは、舌の長さというのは、口の外にどれだけ長く出せているか(伸ばせているか)を測った結果ということになりますね。

 

舌が長い人の特徴・短い人の特徴は?

ここまで読んでくださったあなたはもう、お気づきかもしれませんね…

滑舌だけでなく舌にまつわる問題は舌の長短ではなく、舌をどれだけコントロールできるか、これに尽きるということを…

 

なのでここでは舌の長い人・短い人の「特徴=そう思われやすい事・イメージ」という視点でまとめてみました。

【舌の長い人の特徴】

  • しゃべり上手
  • 舌が良く回る、舌が器用
  • 舌を噛みやすい、もつれやすい

【舌の短い人の特徴】

  • 舌ったらず…かわいい、子供っぽい
  • 早口言葉が苦手
  • 喋ると噛みやすい

 

「※あくまでもイメージ」なのですが、舌が長くても短くても、それぞれの事情で滑舌に悩みを持つ人は多いのです。

確かに舌の長さギネス世界一の人はお喋り上手のコメディアンですし、プロの声優さんは舌小帯の制限から自由だったりしましたが、それはコントロールできてこそ…でしたものね。

 

ここで、家族みんな舌が短いという方のエピソードをご紹介したいと思います。

“両親も自分も舌が短いけれど、毎日練習を重ねていたら、家族で自分一人だけ「巻き舌」が出来るようになったんですよ”

 

舌の長さや悩みは人それぞれですが、毎日の積み重ねで改善することができるのですね!

 

舌の長さと滑舌は関係ない?

滑舌

舌の長さと滑舌は関係ありません。

なぜなら舌だけでは滑舌をコントロールすることは出来ないからです。

 

それに、滑舌に悩んでいる人は、舌が長い人にも短い人にも、どちらにもいるので…

やっぱり滑舌は舌の長短とは関係が無いと言えそうです。

 

それでは、滑舌が良い人とそうでない人の違いはどこにあるのでしょう?

 

「滑舌の良さ」は舌の長短だけでは成り立たない?

滑舌が良い」というのは、まとまった文章や早口言葉を

  • 正確に
  • 澱みなく
  • つっかえず
  • 噛まず

流ちょうな発音と発声で伝えられる、ということです。

 

そうなるためには、何が必要なのでしょうか。

  • 内容を理解して確実に言えるようにする練習
  • 正しい姿勢で正しい舌のポジションを常に心がける
  • 良い発音発声の仕組みを理解したうえでの適切な訓練
  • 上記を正しく行うことで心身の適度な緊張を保つ

 

…どうやら、舌の長さだけでは解決しそうにありませんね。

でも滑らかな舌と書いて「滑舌」ですから、舌そのものが果たす役割は大変重要です!

 

では次からは、滑舌と関わりがありそうな情報を見ていきましょう。

 

舌のポジションも滑舌に関係ある?

ご存じでしたか?「舌の位置」はお口の中と体全体の健康に、大きな影響を与えます!

滑舌の良い人は舌を正しいポジションに来るようコントロールしながら発音発声しているのだそうですよ。

 

【舌の正しいポジション】

  • 舌の先が上前歯の真裏、少し手前にある膨らみに触れている
  • 舌がべったり上あごに触れている

【舌の正しくないポジション】

  • 舌先が前歯に触れている(上下どちらでも)
  • 舌が下あごの方に落ちている

ということになります。

 

舌が正しいポジションにないと、どうなってしまうのでしょうか?

  • 話すときや物を飲み込むときに舌が出て前歯を押したり噛んでしまう、
  • 安静にしている時に舌が下がっていると気道が狭くなり口呼吸やイビキの原因になる
  • 歯並びや噛み合わせに影響を与えてしまう
  • 二重あごの原因、顔の表情筋にも影響が出てしまう

 

舌の位置一つとっても、こんなに大きな影響があるんですね!

 

中でも注意が必要なのは、口呼吸です!

  • 口呼吸はありとあらゆる病気の原因を呼び込むとされている
  • 口呼吸で免疫力を下げてしまうことも
  • 口呼吸で唾液が減って口が臭ったり歯周病になることも

 

鼻の中や口の中に何か問題があり、どうしても正しいポジションに舌を置けない…

そういう場合は、耳鼻科や歯科、口腔専門の医師に相談してみましょう。

そこまでではなくてもなかなか難しい…という場合は、後ほどご紹介するする舌トレをぜひ試してみてくださいね!

 

もしも舌が悪いポジションになってしまうクセに気づいたら、普段から舌の正しいポジションを意識して過ごしてみましょう。

 

舌のコントロールは舌と繋がっている周囲の歯や筋肉や骨、全てとバランスをとってこそ。

そのためには良い姿勢でいることも大事なんだそうですよ。

舌のポジションが悪い人の多くは猫背であごが前に出てしまっているいることが多いとか…

 

正しい舌のポジションを常に心がけることは、滑舌に良いだけでなく、美や健康を守る上で大切なことのようですね!

 

「舌が短すぎる」「舌足らず」ということ

重症の舌小帯短縮症(舌癒着症)では舌の動きが制限されてしまうこともあります。

 

舌の裏中央下あごに繋がっている筋のようなひだ、それが舌小帯(ぜつしょうたい)です。

舌小帯短縮症とは、舌小帯が

  • 極端に短かく舌が持ち上げられない
  • 逆にしっかりしすぎて舌先や下の前歯の歯茎まである
  • 下あごと癒着している

 

などの原因で、舌の運動制限がある状態なのです。

 

重症だと、舌が前歯より先に出せなかったり、舌小帯に引っ張られて舌先がハートの形になってしまうのだそうです。

舌がほとんど出せないので「舌が短すぎる」と思われているだけで、実際には違うようですね。

「舌足らず」というのも舌小帯短縮症のせいで「舌が短い」というわけではないようです。

 

滑舌に的を絞ると、舌小帯短縮症の人にとって困りがちなことは、

  • サ行・タ行・ラ行 の発音障害
  • 早口言葉が苦手
  • 会話で舌がもつれやすい

 

という症状です。

他にも、長時間話をすると舌が疲れやすい、という症状がみられるそうです。

 

どうしても気になる方は、歯科や口腔外科の医師に相談してみた方が良いかもしれません。

 

ただ舌小帯短縮症であっても、また重症で手術が必要でもその術後に、日頃の訓練次第で舌の動きや滑舌を良くすることは可能なのだそうですよ!

 

※舌小帯には神経や血管が通っていないのですが、医療機関で処置する場合は、衛生的環境で麻酔もかけて行われます。絶対に自己判断で切ったりしないようにしてください!

もし何か事故で切れてしまったら、念のため医療機関を受診してくださいね。

 

舌の長さを伸ばすのは可能?伸ばす方法はある?

舌の長さを伸ばす=舌を長く出せる

舌もその周りも筋肉です。鍛えましょう!

 

舌小帯から自由になれば、舌は長く出せる?

先ほど登場した舌小帯舌の動きや可動域をコントロールする役割を持っています。

 

舌が短い人は、舌小帯が舌の裏に長くくっついているために舌が長く出せないだけでした。

つまり…舌が長い人というのは舌が長く出せる=長く伸ばせる人なのです。

 

長く出せる人は、出せない人と何が違うのか…それは、舌小帯の状態です。

 

舌小帯が舌とくっついているのが付け根近くだけのため、舌の動きに制限が無く舌が自由にうごかせる状態にある、ということです。

喋りのプロのベテラン声優さんの中には、舌小帯を「あえて切った」人や、訓練と仕事の回数を重ねるうちに舌小帯が「いつの間にかに切れて短くなってしまっていた」…という人もいらっしゃるそうですよ。

 

ただコントロールできない状態で単に舌を長く伸ばせる、というだけでは舌が前に出過ぎてしまう舌のクセ(舌癖)が出ていたり、噛んだりもつれたりしてしまう…という悩みを持つ人もいます。

その場合は舌の筋力が低下している可能性があるので、プロでなくとも鍛えた方が良いみたいです。

 

舌小帯短縮症の人でも舌小帯を切るほどでない場合に、または切った後に行う舌小帯を伸ばすためのトレーニングもあるようですよ。

 

舌もその周りも筋肉!鍛えましょう!!

舌は筋肉!繋がっているのも喉や顔の筋肉!

 

舌って、動かせますよね?それはズバリ筋肉があるからです!

そして舌を動かす筋肉は口や顔、喉や首の筋肉にも繋がっていて、目的に合わせて色々な方法で鍛えることが出来るんです。

 

だから…毎日舌を伸ばす筋トレをすれば…伸ばせるんです!(伸ばす=長く出せる)

 

舌を鍛えて損することは、まずありません!

舌は人が生きるために行っている、食事(噛んだり飲み込んだり)呼吸、そして会話にも密接にかかわっているからです。

 

もし舌の筋力が衰えていると…舌を正しいポジションに置いておけません!

舌を正しいポジションに置いておけないと、様々な問題が出て来てしまうということは、先ほどお話しした通りです。

 

舌を鍛える第一段階として、舌の正しいポジションを簡単におさらいしてみましょう。

  • 舌が上あごにべったりくっついていること
  • 上の前歯の手前に舌先があること
  • 上下の歯に舌先がくっついていないこと

これが自然にできるようにするには…

  • 舌の正しいポジションを常に心がける→これが最初の目標になる場合も
  • 猫背や顎が前に出ないように良い姿勢でいること→適切なストレッチや運動
  • 何かできない原因がある場合はそれを取り除く→医師(専門家)に相談

このように普段から意識すること、困難さがあるときは専門家に相談することが大切です。

でも、そこまでではないけど舌を正しいポジションに置いておくのは難しい!と思ったら、次にご紹介する舌トレをぜひ試してみてくださいね。

 

舌トレには、やり方も目的もたくさんあります!

舌を鍛える方法は…調べるとたくさん出てきます!

大まかに分類してみると、こんな感じになりました。

  1. 医師(専門家)が健康や機能改善のために紹介している方法
  2. 声を使う分野で指導している滑舌(発音)・発声をトレーニングするための方法
  3. 心身の老化予防=健康のための方法
  4. お顔や首周りの美容のための方法

順番に詳しく見ていきましょう。

 

1.医師(専門家)

口腔外科や(矯正)歯科のほかにも耳鼻咽喉科、呼吸器科、内科など、それぞれの科の医師や専門家が、疾病予防や機能改善・回復のために舌小帯が短い人だけでなく、舌の筋力が弱く舌が下がっている人が健康を保てるように、舌を正しいポジションに置くことの必要性と舌トレのやり方を紹介しています。

2.声を使う分野

プロアマを問わず、滑舌を良くしたい人や歌が上手くなりたい人のために、トレーニングの一つとして舌を置く位置や使い方を指導しています。

3.老化予防

こちらも多くは医師や専門家によるもので、専門分野を超えて高齢になるにつれ起こりやすい問題(認知症や機能低下、疾病)の予防や回復、機能維持の一環として取り入れられている方法です。

4.美容目的

これは舌トレを中心に顔の表情や下あごまわり、首まわりの筋肉を動かしたりストレッチするなどして、小顔や引き締まったあごを目指したり、たるみやシワの予防や改善をしたり、血行を促してお肌を整える、といった様々なニーズ別に美容外科やエステ、整体関連のプロが紹介しています。

 

このように舌の鍛え方は目的もやり方も多種多様ですが、嬉しいことに、ほとんどの方法がウェブページや動画サイトで無料公開されています!

 

YouTubeから当ブログおススメの「舌トレ」動画を集めてみました!

 

↑「美容整体師川島さん」3分で簡単3ステップ!初・中級は場所を選ばず、上級は1分×3回を動画と一緒に出来るので、続けやすいと思います!細身なのになぜか二重あごの方には特におススメです!

 

↑「れみのメンタルヘルスチャンネル」うつやパニックの人にに共通して見られる舌の問題は…誤った舌の位置や“舌の力み!”と“上部頸椎(頭と首の境目の骨にあって脳と神経がスイッチするところ、上体と骨盤のバランスを取る、姿勢、自律神経と深い因果関係)のコリやねじれ”

舌を上に押し付けすぎても×…情報が濃厚すぎてこの動画だけで記事が2、3本は書けそうなボリューム感です。“舌は上あごのスペースに軽く置くだけ!力みは禁物!口は閉じても奥歯は軽く離しておく!そして上部頸椎の自由度を上げる!舌顎歯の脱力!”

 

まだまだあります!おススメYouTubeチャンネルのご紹介

 

  • みらいクリニック

ズバリ“舌トレ”というタイトルの本を出版“あいうべ体操”という舌トレを考案された、内科のお医者さんのチャンネルです!“マスクしたままベロブートキャンプ⁉”

  • 口腔ケアチャンネル(日本訪問歯科協会)

1本2分弱で1種類ずつなので続けやすいと思います。時間が許せば連続再生で次々にトレーニング出来ますよ!

  • ココウィズチャンネル

声と滑舌を良くするトレーニングが満載。“発音のホームポジションは舌先が軽く舌の歯の中心に触れる位置”舌を鳴らすだけの、単純ながらも奥深いトレーニングや、舌を出して脱力したまま五十音を発声したり…目指せ喋りの名人!

  • 日本式ビューティー1128

宮川りおさんのチャンネル。“舌の位置”という再生リストの動画数だけで25本は、圧巻!医師や専門家からの評判も上々のようです。視聴者と成果をシェアしていくスタイル。

  • ひろこクラブ

ボイストレーニング。喉の奥を開けるための簡単な方法を紹介。きれいな声に説得力あり。“普段から舌を大きくたくさん動かす・お喋りの時にもあくびの時のように喉の奥をあける・ため息をつく!”

 

…舌の位置に関係がある動画が、こんなにあるなんて…思った以上の数に驚きました!

成果が出るまでコツコツ頑張るところは普通の筋トレと似ていますが、舌トレには特別な道具はいりません。

色々試して一番取り組みやすく続けられそうな方法で始めてみると良いかもしれませんね!

 

まとめ

日本人の舌の長さの平均は約7㎝で、大体下顎の半ばに舌先が来る長さです。

ただし舌の長さ舌を口から出せる長さで判定していて、舌が長いか短いかというのは、舌の動きが舌小帯にどの程度制限を受けているかによって左右される、ということでした。

舌小帯の影響が大きすぎる場合は、治療やリハビリで改善することができます。

 

そして舌が短い人も長い人も舌の筋力が低ければ舌と周りの筋肉を鍛えた方が良い、ということもわかりました。

 

また、滑舌は舌の長短には関係ありませんでしたが、いつも舌を正しいポジションに置いておくこと、舌トレで舌やその周りの筋肉を鍛えることは、滑舌だけでなく健康美容にも良い影響があります。

自分に合うものを見つけて継続していくことが大切です。

 

舌は、食べたり飲んだり話したり…人が生きていく上で重要な役割をはたしています。

でも舌を適切なポジションに置けるようにしておかなければ口の中だけでなく体全体を守る機能が発揮できず、健康に影響が出てしまいます。

 

あなたの舌のポジション、正しい位置にありますか?

この機会にぜひチェックしてみてください!

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