ほおずき(鬼灯)といえば浅草のほおずき市など観賞用として有名ですが、ヨーロッパやアメリカでは古くから親しまれている食べ物なんです。
食用のほおずきには毒性がなく、食べても平気なのだそう。
でも日本で食用はあまり知られていない為、毒性や副反応について食べる前に確認したいところですよね。
今回は日本でも親しみ深いほおずきについてご紹介します。
目次
食用ほおずきの毒性は大丈夫?
食用で販売されているほおずきに毒性はありません。
安心して食べられます。
なお、他の食品でも言えることですが栄養価の高い食材なので食べすぎると不調が出る場合があります。
また後ほど詳しくご案内しますね。
また間違っても観賞用のほおずきを口にしてはいけません。
観賞用のほおずきにはアルカロイドという毒が含まれています。
アルカロイドとは妊婦さんが摂取すると子宮筋縮が起こり、流産してしまう可能性のある怖い毒です。
また消化器系や神経系にも影響を及ぼす場合がある為絶対に食べないようにしてください。
食用ほおずきの食べ方について
それでは食用ほおずきの気になる食べ方についてご紹介します。
料理のトッピングとしてそのまま使う
ほおずきの果肉は甘酸っぱい特徴があります。似た風味としてトロピカルフルーツが挙げられます。
その為、フルーツのようにそのままヨーグルトやデザートに添えると美味しいようです。
またトマトと食感が似ているので、サラダに加えると彩りも風味も良くなり一石二鳥。
試す価値がありそうですよ。
ジャムに加工する
生で食べるのに抵抗がある方は煮てジャムにするのもおすすめです。
程よく酸味、甘みがある果肉なのでぴったりです。
完成したジャムはパンに塗ったり肉料理の隠し味にもいいそうですよ。
ただし風味が飛んでしまうので煮詰めすぎにはご注意ください。
食用ほおずきは食べ過ぎるとまずい?副作用はある?
食用ほおずきは栄養価が高くぜひ生活に取り入れていただきたい食材ですが、食べすぎると健康を害する副反応が出ることがあるので要注意です。
食用ほおずきには鉄分やカロテンをはじめ様々なビタミンが含まれています。
海外でも血液をサラサラにしたり老化を防ぐ効果を期待されています。
1日あたり40個までなら食べても大丈夫だとされているので滅多なことでは許容量を超えないと思われますが、食べすぎると消化不良や頭痛など身体に不調を来す恐れがあるんですね。
また妊婦さんに関しては、ビタミンAが多く含まれる食品のためより注意が必要です。
摂取しすぎると胎児の形態異常のリスクが高まってしまいます。
適量を美味しくいただきたいですね。
食用ほおずきの栽培方法
それではご家庭でもできる食用ほおずきの栽培方法をご紹介します。
種を購入する
食用ほおずきの種を購入しましょう。
日本で食用ほおずきはメジャーでない為、ホームセンターなど店頭で見かけるのは稀です。
インターネットで探してみると簡単に見つかりますよ。
その場合は「ストロベリートマト」や「キャンディーランタン」というように色々な品種を見つけられると思います。
どれも可愛らしい名前なので、名前でタネを選ぶのも一興かもしれません。
栽培時期を確認する
栽培の時期から種まきのタイミングを確認しましょう。
ほおずきは地域にもよりますが、ほおずきは7月〜10月初旬に収穫を迎えます。
その為種を蒔くのは3月下旬や4月中旬までがよいとされています。
植付け(大きなプランターや畑に植え替えること)は5月中旬から下旬が理想的です。
ただし、これはあくまで目安ですので品種などにより異なることがあります。
ご参考程度としてください。
栽培する
種まき:3号(9cmくらい)の鉢に3〜4粒種を蒔き土をかけた後たっぷり水をあげる。
- 土作り:植付け前に土壌酸度6〜6.5(ph)の土を作ります。
- 植付け:本葉が5〜6枚まで育った頃行います。株と株の間を50cm前後空けましょう。
- 支柱立:成長してくると枝葉が広がります。支柱を立て上に伸びやすくしてあげましょう。
- 整枝摘果:四方八方に伸びてしまうと貴重な栄養が散ってしまいます。元気な枝、実に栄養を集中させる為適度に剪定をしていきましょう。
- 追肥:植付け1ヶ月を目安に行います。その後も大体3〜4週間おきに行いましょう。
- 収穫:いよいよ収穫です。ほおずきの袋が薄茶色になれば収穫時です。意外にも、食用のほおずきはオレンジ色ではなく薄茶色なんです。
また袋の中の果肉は黄色が食べ頃ですが、黄緑の場合は1週間ほど風通しの良いところで追熟させましょう。
まとめ
食用ほおずきの毒性や食べ方、栽培方法をご紹介しました。
毒性のないパッションフルーツのような甘酸っぱさが特徴の美味しい食材なんですね。
栄養価が高くて美味しいのに、なぜ日本で流行しないのか不思議なくらいです。
間もなく食用ほおずきが旬を迎えます。
機会がありましたらぜひ一度ご賞味ください。