豊かな羽と大きな瞳、長い足が印象的なダチョウ。
実はものすごく頭の悪い残念な鳥だということをご存知ですか?
今回はダチョウの面白いエピソードや生態についてご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
目次
ダチョウが頭悪い!あほと言われる面白エピソード!
まずは、頭が悪いと評判のダチョウの面白いエピソードをいくつかご紹介します。
記憶力に難あり 〜飛び入りで家族に〜
ダチョウは大きな音や衝撃でパニックを起こすと他人の家族の中に紛れてしまうことが度々起こります。
しかし、誰も困りません。
なぜなら間違えた方も間違われている方も、他人ということを認識しないから。
つまりそのまま、あたかも初めから家族だったかのように暮らしてしまうんです。
もちろん、元々の家族も家族が減ったことには気づかず暮らし続けます。
実に平和ですね。
記憶力に難あり 〜卵は卵〜
ダチョウは自分で産んだ卵の特徴を覚えていられません。
なので、一度卵の元を離れてしまうと温めるべき卵がどれかわからなくなってしまいます。
そんな時は手近な卵をとりあえず温めます。
卵を産んでいないメスも卵を見ると自分が産んだのだと勘違いしてとりあえず温めます。
本当に平和ですね。
記憶力に難あり 〜飼育員さん〜
動物園で飼育されている動物は時間が経つと自然に飼育員の顔を覚えるそうです。
理由はもちろん餌をくれるから。
特に鳥類は卵から孵化するの瞬間からお世話をしていると親と思い込んでずっとついてきてくれるという愛らしい性質を持っていますね。
ところがダチョウは違います。
何年飼育していても冷たい視線を向け、攻撃してくるのだとか。
なんだか切ないですね。
残念すぎる 〜ダチョウの死因〜
ダチョウは寿命が5〜60年ととても長寿な鳥なんです。
さて、その一番の死因はなんだと思いますか?
走った勢いのままものに衝突しその衝撃で死亡。
走ったまま崖から落ちて墜落死。
なんとこの2トップだそうです。
もはや、ダチョウに同情してしまいますね。
以上、面白エピソードの一部をご紹介しました。
弱肉強食な世界にもこんな呑気なお馬鹿さんがいるんですね。
ダチョウの脳みそは小さい?知能はどのくらい?
続いてダチョウの脳についてご紹介します。
ダチョウの脳みそはなんと40g、だいたい人間の眼球の大きさと同じなんです。
ダチョウを見たことのある人はお気づきでしょう。
ダチョウの目って、大きいですよね。
驚くなかれ、ダチョウの脳みそは目玉より小さいんです。
おまけに「脳は皺が多い方が賢い」と言われることがありますが、ダチョウの脳みそは悲しいほどツルツルで皺がほとんどないのだそうです。
知能に関してIQなど数値化している情報は見つかりませんでしたが、体重が100キロを超える巨体で脳が40グラムしかなければ自ずと察しはつくでしょう。
けして賢い生き物ではありません。
ダチョウが頭を隠す理由とは?
英語のことわざで「危険を避けるために、ダチョウは砂の中に頭を隠す」という言葉があります。
意味は危険な状況を視界から消すことで、そこに実際に存在している危険が存在していないように自覚するというもの。
もちろん、頭より遥かに目立つ身体が地表に出たままなのですからこれは全く合理的な方法ではありません。
おバカですね。
しかし、意図的に危険から目を剃らせることをオーストリッチ(ダチョウ)効果と呼びます。
危険に陥った時ダチョウが頭を隠すというのはあくまで迷信。
実際にそのような行動に出ることはないようですが、それをしても一向に不思議じゃないと思われてしまうほどダチョウは世界的にみてもお馬鹿さんなんですね。
ダチョウにはすごい点も!
今まで散々おバカ扱いしてきたダチョウですが、すごいところももちろんあります。
鳥類で世界一、なんて称号も持っているんです。
こちらもいくつかご紹介していきます。
脚の速さが鳥類界で世界一
ダチョウの走る速度はおよそ60〜70km /hです。
この速度を保ったまま約30分も走り続けられるというから驚きですね。
この速度を出せるのは長い足と鋭い爪。
そして何より頭が小さくて重心がぶれにくいからだと言われています。
早く走るために頭も脳みそも小さく進化していったのかもしれませんね。
身体の大きさが鳥類界で世界一
ダチョウは大人になると身長2メートル以上、体重は100キロを超える世界一大きな鳥。
卵の大きさも巨大で鶏卵の25倍と言われているんです。
治癒力が規格外
鳥は怪我にとても弱い生き物で、数滴の出血で貧血をおこしてしまうことも。
ところがダチョウに関しては背中が肉をえぐれていてもお構いなしで、普段通り生活し、勝手に治癒してしまうという脅威の治癒力を持っています。
そしてダチョウは病気知らずの強力な抗体を体で作り出しているんです。
医学会では病気に対する抗体も注目されていて、コロナウイルスをはじめ癌の治療薬もダチョウの抗体から続々と作られています。
まとめ
今回はダチョウについて様々な情報をご紹介しました。
愛嬌のある顔立ちの通り、おっちょこちょいで憎めない生き物だとお分かりいただけたのではないでしょうか。
機会があれば是非遠目から観察してみて下さい。
ダチョウの珍プレーが見られるかもしれませんよ。