人生の中で、人間関係から自分自身の成長につながる“学び”というものは沢山得られます。
その多くが日常のささいなコミュニケーションの中に隠れています。
とは言えども、嫌なことなんて言われたときなんかはそんな風にはなかなか思えませんよね。
なんでそんなことを言われなきゃならないんだ!と理不尽に思う場合だってあります。
例えば、仕事などで物事が順調に進んでいる時に「調子に乗るな!」と言われたことのあるかたは多いかと思います。
「調子に乗るな!」なんて言われたら先ずは驚きますよね。
調子に乗るなと言われたら、大人な対応としてまず忠告してくれたことに感謝した上で、どこが問題だったか単刀直入に聞くのが一番です。
「調子に乗っている」人は、自分自身ではその状態にはなかなか気づかないものです。
自分ではそんなつもりはなくても、人から「あの人、調子にのってるな~」と思われてしまうことだってあります。
そんな時は誰だって一瞬は我に返って、なぜ自分がそんなことを言われたのか気にもなると思います。
今回は「調子に乗るな!」と言われてしまった場合、どのように考えればよいのか、またどう言い返せばよいのかについてお話をしたいと思います。
目次
調子に乗るなと言われた原因の探し方は?
『調子に乗るな!』と言われてしまった時はまずは落ち着いて、その時の自分の言動や行動を振り返ってみましょう。
どんなことでも問題が起きれば、その原因は自分で気づくしか見つける方法はありません。
「調子に乗るな!」なんて言われてしまったら初めは戸惑うかと思いますが、自分でよく考えて原因を見つけましょう。
何故なら、それはきっとその時の自分の発言やおこないの中に他者から見て「こいつ調子に乗ってるな」と思わせてしまった原因があったからに違いないからです。
そもそも「調子に乗る」の意味は?
“調子に乗る”という言葉の意味ですが、①仕事などに、弾みがついて順調な様②おだてられ、得意になって物事をする。(引用元:調子に乗る(ちょうしにのる)の意味 – goo国語辞書)という意味があります。
①の場合は良いですよね。
例えばスポーツだと、試合の「波に乗っている」チームの方が優勝します。
むしろ「良い波」には乗りたいものです。
そして人生の中では「良い波」を感じ取ることも大切です。
②はどうでしょう?
なんとなくですが、あまり良い印象がありません。
「おだて」をしてくる人には要注意?!
調子の良いことを言って「おだて」をしてくる人がいたら注意したほうが良いかもしれません。
私なんかはよく母に「おだてに乗ったらだめよ!」とか「調子のよいことを言ってくる人には注意しないと・・」なんて言われました。
その時はよく分かっていませんでしたが、社会をすこーし経験した30代の今はなんとなくわかります・・・。
まさにそれは②の『おだてられ、得意になって物事をする』意味と同じです。
おだてられて調子に乗っている間に、例えばやらなくてもよかった仕事を任されてしまったりして自分の仕事が遅れてしまったり・・・なんてことも無きにしもあらずですよね。
そんな時は「おだてられて調子に乗るんじゃないよ!」なんて言ってくれる人は本当にありがたいものです。
「調子に乗る」ことが良くない理由は?
「調子に乗るな!」と言われてしまった時、それはもしかしたら注意をしてくれた人にはあなたの言動や行動に何か感じることがあって忠告をしてくれたのかもしれません。
「調子に乗って」しまってかえって良くないことを招いてしまうことだってあるものです。
何かに集中していたりする時は周りだけでなく、自分のことも案外見えなくなっているものです。
そんな時に立ち止まることなく、やり遂げることが出来たとしても例えば、無理をしすぎて身体を壊してしまった・・・なんてことが起きたら元も子もありません。
自分の長所や短所というものはなかなか自分では気づくことが出来ず、多くが他人から教えてもらって気づかされたりするものです。
「調子に乗るな!」と言われた時!おすすめの言い返しは?
どう考えても自分に原因が見当たらなければ、言い返し方としては
「申し訳ないのですが、私の言動や行動に問題があるのであればすみませんが教えていただけないでしょうか?」
と単刀直入に聞くのが一番でしょう。
調子に乗ること自体は悪いことではありません。
調子に乗ったほうが良い結果にスムーズにたどり着くことだってあるのです。
でもなぜか「調子に乗るな!」なんて言われると引っ掛かりますよね。
自分はなにかいけない事をしているのか?もしかして誰かを困らせたりしているのか・・・?
問題があるのであればきちんと教えて欲しいですよね?
そんな時は忠告をくれた相手が信頼のおける人ならば遠慮なく聞けばよいのです。
変な言い返しをして、結局原因がわからずもやもやしたままでいると、その人との関係にも影響が出てくるかもしれません。
それはいやですよね・・・。
なので、言い返す時は言葉を選びましょう。
忠告に感謝して、「大人な」言い返しをする方法
言葉選びは本当に大切なことです。
相手に失礼のないようにしなければなりませんし、何より先ずは感謝の気持ちを伝えましょう。
「先ほどはご忠告をありがとう。よく考えたらあの時の自分の○○○なところが良くなかったのかなぁと思ったのだけれど・・」
といった感じに伝えるのが良いでしょう。
もし「調子に乗っている」原因が分からない場合は、
「忠告をしてくれてありがとう。考えてみたけど私の行動があなたに不快な気持ちを抱かせてしまったのであればそれはごめんなさい。」
と伝えればよいでしょう。
そして、もう一歩踏み込めそうであれば
「もし、よければ私の行動のどんなところに問題があったのかも教えて欲しいのだけど・・次の行動への参考にしたいと思っています。」
と聞くこともおすすめです。
そうして原因が見えてきて更に一歩前進が出来るのであれば、それはありがたいことですしその時も勿論、相手の人には感謝の言葉を伝えましょう。
調子に乗りすぎて後悔しないために
どんな時も後悔しないためには、自分を見失わずに客観的な視点を持つことが大切です。
「調子に乗るな!」なんて言われるということは、見失っている何かがあるからかもしれません。
客観的になること、これはなかなか難しく感じるかもしれませんが日ごろから心がけておけば大丈夫です。
「調子に乗るな!」という忠告以外でも、上司や友人からのアドバイスに対しては一度素直に話を聞いて、自分の中に落とし込んで、そして自分ならどうするかを考えて行動するようにしましょう。
まとめ
自分の長所や短所というものはなかなか自分では気づくことが出来ず、多くが他人から教えてもらって気づかされたりするものです。
よく“ピンチはチャンス”なんてことを言います。
「調子に乗るな!」なんて言われてしまって、なんだか進む方向を妨げられたように感じたりもするかもしれませんが、一度自分の事を振り返る時間(=チャンス)をもらったと思いましょう。
自分では気づくことの出来ない自分の問題に気づかせてもらえる機会なんだな、そう思いましょう。
他人から自分の一面について教えてもらえたことにより、新しい視野を持つきっかけにもなるでしょう。
視野がひろがると自分自身の成長にも繋がりますし、成長させてもらえたことにより相手に感謝の気持ちも生まれてその人との関係もより良くなってゆくでしょう。
「調子に乗るな!」なんて言われてしまうと一見引け目を感じますが、冷静に考えてゆくと自分の対応次第でより良くなってゆくためのきっかけになるのですね。
それは、コミュニケーションの中だと他の言葉でも同じことです。
今回は「調子に乗るな!」というありがちな場面を例にお話をしましたが、このことは是非、他の場面でも活かして欲しいと思います。