ふわふわのシフォンケーキっておいしいですよね。
手土産にもっていけたり、いまは専門店などが出店されるほど人気も高まっています。
作ってみようかなと思っても、実はシフォンケーキをうまく作るにはいくつか大事な工程や作業があります。
シフォンケーキを冷ます時間を設けるのも大事な作業で、きちんと冷ましていないとせっかく焼いたシフォンケーキがしぼんでしまいます。
最低でも3~4時間は冷ます時間を用意する必要があるんです。
そのほかにもシフォンケーキの型外しはなかなか難易度が高いと言われていて、そこで失敗してしまう人も…。
せっかく作ったシフォンケーキがしぼんでしまわないよう、大事なポイントやコツをお伝えしていきたいと思います!
美味しいシフォンケーキづくりの参考にしてくださいね!
目次
シフォンケーキを冷ます時間はどれくらい?最低1時間?
シフォンケーキを冷ます時間は最低でも3~4時間程度取るようにしましょう。
その時の季節で温度や室温によっても多少変わってきますが、中までしっかり冷めることを考えると5時間あると安心です。
これだけ長い時間冷ます時間を要するのは、表面は冷めているように感じても中身はまだ冷めきっていないことがあるからです。
きちんとシフォンケーキを冷まさないと、せっかく作ったシフォンケーキが台無しになる可能性があります。
- 型から外れない
- しぼんでしまう
- デコレーションがうまくできない
型から外れない
しっかりと冷めていないと型からきれいに外すことができません。
なので焼きあがったシフォンケーキは、型から外さずに冷ましてください。
冷めているかどうかの目安は型を素手で触ってみて、ほんのりと暖かい状態が「粗熱が取れた」状態。
型が暖かくもなく型そのものの温度になっていたら、「完全に冷めた」状態と目安にしてくださいね。
しぼんでしまう
しっかり冷ましておかないと、せっかく膨らんだのにシフォンケーキがしぼんでしまうことがあります。
焼きあがったらすぐにひっくり返した状態で、冷ますようにしましょう。
シフォンケーキは焼き立ての状態だと中に蒸気がこもっていて、水分がたくさんある状態です。
なので、生地が不安定で安定していません。
ひっくり返した状態でしっかり冷ますことで蒸気が抜け生地が安定してくるので、しぼみにくくなります。
シフォンケーキがしぼんでしまうのは、しっかり冷めていないだけでなく作る工程に原因があることもありますが、できるだけふわふわなシフォンケーキを維持できるよう焼き上がり後も注意した方がいいですね。
デコレーションがうまくできない
デコレーションをする場合、完全に冷めきっていなければ、うまくデコレーションすることができません。
生クリームなどのクリームは熱に弱く暖かい土台に塗ると溶けてしまいます。
チョコレートなどのデコレーションも、溶けてしまうことがありきれいに飾ることができません。
特にデコレーションは、完全に冷め切ってから行うと安心ですよ。
シフォンケーキを早く冷ます方法はある?
結論から言うと、シフォンケーキを早く冷ましたくても、自然と熱が取れて覚めるのを待つのをおすすめします。
シフォンケーキ早く冷ます方法に、よく取られる行動があります。
- 扇風機など風に当てる
- 冷蔵庫や冷凍庫に入れる
- ケーキクーラーを使用する
扇風機などに当てると、たしかにシフォンケーキを早く冷ます方法として簡単かもしれません。
ですが、せっかくふわふわのシフォンケーキが乾燥してしまう可能性があります。
冷蔵庫や冷凍庫に入れるのも、おすすめできません。
シフォンケーキのようにバターを使用している焼き菓子は固くなってしまったり食感に影響する可能性があります。
それに、あたたかいまま冷蔵庫や冷凍庫にいれると周りの食材を傷める原因にもなります。
焼き菓子を早く冷ますには、床とお菓子の幅をしっかり取れる高さがあるケーキクーラーなどを使用するのが1番おすすめなのですが…。
シフォンケーキは型に入れた状態で、穴に便などを通してひっくり返した状態で冷まさなければいけません。
なので、ケーキクーラーを使用することができません。
自然に冷めていく間に生地の中のこもっている水分が抜けて、生地が少しずつ安定してくるためできるだけ自然に冷ませるようにしてください。
どうしても早く冷ましたい場合には、冬は暖房の効いていない部屋や、夏は冷房のきいてる部屋で冷ますようにすると少しは早く冷えてくれますよ。
シフォンケーキの型からのはずし方のコツやタイミングは?
型から外すタイミングは、中まで完全に冷め切ってからなので3~4時間、余裕を見れるなら5時間ほど冷ましてからにしてください。
シフォンケーキのはずし方には、少しコツがいります。
シフォンケーキを型からの外す場合は、シフォンナイフなどを使うのがおすすめです。
シフォンナイフは、普通の包丁などと違い型のカーブなどにキレイに沿って入りやすい為です。
包丁やナイフなどを使うとせっかく焼いたシフォンケーキを傷つけてしまうこともありますし、型に傷がつくことがあります。
シフォンケーキ初心者の方や、あまり頻回に焼かない人には使い捨ての紙型を使用する方法もあります。
シフォンケーキの型には大きくわけて2種類あります。
アルミなどでできている型と紙や厚紙などからできている紙型の2種類で、それぞれにメリットもデメリットも存在します。
アルミ型
アルミ型はケーキ屋さんなどでよく見るような、繰り返し使える型のことです。
熱伝導がよく、繰り返し使えるのが特徴です。
熱伝導がいいためふくらみがいいといわれていますが、型から外しにくいのがデメリットです。
型から外すときに崩れてしまったり、しぼんでしまうというのが、よくある失敗です…。
紙型
紙型は使い捨て出来るところと、難易度の高い型外しをしなくていいのがメリットです。
アルミ型に比べると熱伝導が悪いため、ふくらみが悪いと言われています。
ですが、蓋がついてある紙型もあるのでそのままラッピングができて持っていくこともできます。
食べる時には手で紙をちぎって型を外すので、プレゼントや手土産にシフォンケーキを焼いてもはずし方などを考える必要や型外しで失敗することがありません。
シフォンケーキの型は収納に場所も取りますし、はずし型にもコツがいるので、あまり頻回に焼かない人は紙型でもいいかもしれませんね。
シフォンケーキを冷ますとしぼむ理由は?
シフォンケーキがしぼむ理由は、作っている工程から冷ます工程まで様々な理由が考えられます。
シフォンケーキがしぼむ主な理由を紹介します。
- メレンゲの泡立て不足
- 乳化不足
- 抹茶やココアのパウダーの使用
- きちんと冷めていない
- 焼き時間が短い
メレンゲの泡立て不足
シフォンケーキはメレンゲをしっかりと泡立てる事で、ふわふわのシフォンケーキができあがります。
なので、メレンゲの泡立て不足はシフォンケーキがしぼむ原因になります。
メレンゲが十分に泡立っているかどうかの目安は、しっかりツノが立っているかどうかです。
泡だて器でもちあげたときに、しっかりとしたツノが立つまでメレンゲを泡立てましょう。
生地と混ぜ合わせる際に、ぐるぐると混ぜ合わせてしまうとせっかくのメレンゲがつぶれてしまうのでふんわりと混ぜるようにしてくださいね。
乳化不足
卵黄の生地を作るときに、しっかりと混ぜ合わせてツヤのある生地にしておくことを乳化と言います。
乳化がしっかりできていないと、メレンゲと混ぜ合わせるときににメレンゲをつぶしてしまう原因になってしまうんです。
なので卵黄の生地を作るときにも、しっかりと混ぜ合わせ乳化させることでしぼみにくい生地を作ることができます。
抹茶やココアパウダーの使用
いろいろな味のシフォンケーキを作りたいと思ってしまうかもしれませんが、小麦粉以外のパウダーを入れるとパウダーが水分を吸ってしまうことが原因で、シフォンケーキがしぼむ原因に繋がります。
パウダーを使用するときには、生地を混ぜ合わせる際に湯煎したりぬるま湯を使ったりと温度があがるよう気を付けながら乳化させることでしぼむのを防ぐことができます。
初めてのシフォンケーキづくりなどにはプレーン味から挑戦してみるのがおすすめですよ!
きちんと冷めていない
シフォンケーキの焼きたては、生地の中に蒸気がこもっており生地が非常に不安定です。
その焼きたての状態で型から外すとうまく外れませんし、外れたとしても生地の中の水分で生地がつぶれてしまい、結果しぼんでしまう事になります。
きちんと冷ますことで蒸気を飛ばすことができ、生地が安定するのでしぼむのを防ぐことができます。
冷ますときにはそのまま冷ましてしまうと重さに負けてしぼむ原因になるので、瓶やペットボトルを中央の穴に差して、さかさまにひっくり返して冷ますようにしてくださいね。
焼く時間が短い
焼く時間が短いのも、シフォンケーキがしぼむ原因になります。
薄力粉のたんぱく質は熱が加わることによって、ふくらんだ生地を維持できるようになります。
なので、レシピ通りの焼き時間をしっかり守るようにしましょう。
でもオーブンには結構”クセ”があるもので、そのオーブンによって焼き上がりは結構変わってきます。
レシピの焼き時間は1つ目安にしつつ、シフォンケーキが膨らみ切ってからすこーししぼんで、割れ目に焼き目がつきはじめたら焼き上がりの合図だと思って大丈夫ですよ。
まとめ
おしゃれなカフェで食べたり、コンビニやケーキ屋さんにかわいくラッピングされたものが売られていたりすると、自分でも焼いてみようかなぁと思いますよね。
ですが、お菓子作りはレシピを守って作らないとうまく膨らまなかったり、しぼんでしまったりと、失敗の原因に繋がることが多いです。
お料理のように目分量などでは作れないんですよね。
ハードルが高く感じるかもしれませんが、お菓子作りは楽しいものなので作ってみてくださいね!
作る工程も是非是非楽しんでください。
美味しいシフォンケーキができて、美味しく食べられることを願っています。