ノウゼンカズラとは、夏に濃いオレンジ色の花を咲かせる、中国原産のつる植物です。
ノウゼンカズラはその圧倒的な生命力の強さから、”植えてはいけない”と言われています。
なぜなら、少し剪定を怠るとすぐにあちこちにつるを伸ばし、気根が壁や塀などにからみついてしまうんです!
ノウゼンカズラを植えてはいけない理由、そして毒性や育て方・剪定方法について詳しく解説していきます。
目次
ノウゼンカズラを植えてはいけない理由とは?

つる性植物であるノウゼンカズラは非常に生命力が強く、あちこちに気根を伸ばして増殖していき、別の庭木に絡みついて枯らしてしまうなど、管理が大変なことが植えてはいけないと言われる理由です。
さらに、暑さにも寒さにも強く、こぼれ種からも増殖するため、いつの間にか増えている…なんてこともあるようです。
1度増殖してしまうと、あっという間に広がるため、完全に除去するためにはかなりの広範囲に除草剤をまかないといけないようです。
また、壁や塀にからみついた気根を引っ張って引き剝がしたとしても、跡がついてしまったり塗装がはがれてしまうことがあります。
こういったことが、”植えてはいけない”と敬遠される理由と考えられます。
ノウゼンカズラの毒性とは?

ノウゼンカズラには花の蜜に毒があるとされています。
”ラパコール”という成分の毒で、花の蜜がついてしまうと、かぶれなどのアレルギー症状を引き起こすという事例が過去に報告されています。
触れた手で目をこすったりすると、まぶたが腫れるなどの炎症が起きることも・・・。
もしも触ってしまった場合は、すぐに水で洗い流すようにしましょう。
毒性としてはそれほど強くはないようですが、アレルギー症状は個人差があるので、むやみに触らない方がいいでしょう。
ノウゼンカズラの育て方や剪定方法!

ノウゼンカズラの育て方としては、日当たりのよい場所で極端に水はけの悪い土でなければ、簡単に花を咲かせることができます。
剪定に関しては、ノウゼンカズラは冬の間の12~2月頃が落葉時期なので、この間が絶好の剪定時期となります。
剪定方法は”不要な枝を切り落とす”ことが一般的です。
育て方と剪定方法についてそれぞれ詳しくみていきますね。
ノウゼンカズラの環境条件は?
【適する環境】:日当たりの良い場所、ある程度水はけの良い土。
【水やり】:庭植えの場合は必要なし。鉢植えの場合は土が乾いたら水をやる。
【肥料】:緩効性化成肥料や油かすがおすすめ。
【病害虫】:病気はないが、アブラムシがつくことがある。
ノウゼンカズラの剪定方法
ノウゼンカズラの剪定は不要な枝を切り落とすのが一般的です。
不要な枝というのは、以下のようなものがあります。
- 前回開花した枝(来期には開花しないため)
- 絡みあった枝
- 細い枝
- 枯れている枝
ノウゼンカズラは非常に生命力が強いため、不要な枝が残っていると、全部に栄養が行き渡らなくなってしまいます。
栄養が不足すると、花のつきも悪くなってしまうため、不要な枝は根本からしっかり切り落とすことがポイントなようです。
ノウゼンカズラの花言葉や伝説とは?

ノウゼンカズラの花言葉には、名声・名誉・栄光があります。
理由は、咲かせる花の形状がラッパのように見えることから、勝負に勝つ・祝福する際に吹くトランペットを連想してつけられたそうです。
英語圏では”トランペット・ヴァイン”とも呼ばれています。
ノウゼンカズラの伝説
ノウゼンカズラにはちょっぴり悲しい?伝説があるようです。
昔々、美しいノウゼンカズラに松の木が恋をしました。
松の木はノウゼンカズラに求婚し、2人はめでたく結ばれます。
ノウゼンカズラは松の木につるを這わせ、仲睦まじく過ごしていました。
しかし、ノウゼンカズラはどんどん枝分かれをし、松の木だけでなく他の木にもつるを這わせてしまい、松の木は嫉妬の日々を過ごすことになりましたとさ・・・。
この続きが気になりますが、なんともノウゼンカズラの特徴を上手くとらえた伝説ですね。
まとめ
ノウゼンカズラは、剪定を怠るとすぐに周りの木々や家の外壁等につるが這って、傷をつけたりしてしまい、管理が非常に難しいようですね。
とはいえ、夏場には鮮やかな花を咲かせるため、開花を楽しみに日々管理をされている方もいるようです。
庭植えだと広範囲に広がってしまった場合手入れが大変なので、鉢植えで育てる程度に抑えておくのがいいかもしれませんね。
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